スリ芸(ピックポケット・エンターテインメント)は、観客の腕時計やネクタイを本人が気づかぬうちに「拝借」してみせる演芸で、海外のステージやレストランでは確立したジャンルである。 このシリーズはそのスリ芸を体系的に教える4巻もので、第3巻が扱うのは少し変わった領域だ。 盗るのではなく、気づかれずに「入れる」技術(プットポケット)である。
どんな内容か
- ぬいぐるみやカトラリーのような、意外な物を観客の身に忍ばせる技術
- スリで取った物を、最後に観客自身のバッグやポケットから出てこさせるクライマックスの作り方
- コインやカードをジャケット・パンツ・シャツのポケットへ入れる技術
- ショッキング・スティール:ネクタイ、眼鏡、サスペンダー、ベルトを奪う派手な見せ場
マジックの文脈では、「観客のポケットからサインカードが出てくる」系の演出を本気で仕込みたい人に直結する内容である。
海外での評判
評価は割れており、情報も多くない。 theory11のフォーラムでは、シリーズ全体について「他のピックポケット教材より収録量が多く、かなり良い」という肯定的な声がある一方、この著者コンビの教材を薦めないという強い否定意見も見られた(いずれも第3巻単体ではなくシリーズへの評価)。 考案者のByrdとCoatsはスリ芸専門のデュオだが、この分野の著名スター(英国のJames Freedmanなど)ほどの知名度は確認できなかった。 「専門ジャンルの数少ない体系的教材だが、決定版という評価までは得ていない」という位置づけで見るのが正確だろう。
向いている人
- 「観客自身のポケットから出てくる」演出を、行き当たりばったりでなく技術として身につけたい人
- ステージやパーティーで、笑いの起きる身体的な見せ場が欲しい人
- 逆に、テーブルの上で完結するカード・コイン系だけをやりたい人には縁が薄い
仕様と入手
- 形式: ダウンロード動画(第3巻単体)
- 言語: 英語
- 演者: Nicholas Byrd & James Coats
海外の評判は公開フォーラム等の情報を当店で要約したものです(第3巻単体のレビューは見つからず、シリーズへの評価を紹介しています)。技法の内容や手順には触れていません。