Selenium Shiftを検索してこのページに来た人は、たぶん二種類の情報を同時に見ている。 Shin Limの「今まで見た中で最高のコントロール」という絶賛と、海外フォーラムの「アングルが厳しい」という声である。 どちらが本当なのか。 結論を先に言えば、どちらも本当で、この教材の向き不向きはそこで決まる。
どんなことができるのか
選ばれたカードがデックのどこにあっても、トップに移動する。 ブレークを保持しない。パスも使わない。デックの順序も乱れない。 そして全部が片手の中で終わる。
トレーラー(2分26秒)で押し出されているのはまさにこの点で、「one handed」「no dupes(複製カードなし)」の2つを繰り返し強調している。 デックを片手に載せたまま、外から見える動きがほとんどないのが売りの技法である。
収録はワンハンドの基本シフトに加えて、応用ハンドリングとルーティンが10種。 複数枚を別々の位置から同時にトップへ集めるマルチプルシフト、サインカードが一瞬でトップ2枚の間に挟まるインスタントサンドイッチ、ライジングカード、カラーチェンジ、フルルーティン「スキゾフレニア」などが含まれる。 撮影は肩越しのアングルで、手元を演者側から見て学べる構成になっている。
海外での評判
推薦文は豪華である。 Shin Limは「セレニウムシフトは今の時代のクリップシフト。今まで見た中で最高のコントロール、文句なしだ」と述べ、Daniel Madisonも「今まで(見えなかった)中で最もセクシーなシフト」と評している。
一方、実践者の声はもう少し冷静である。 Penguin Magicのカスタマーレビューには、実際に2つのグループへ演じて誰にも気づかれず、今後のルーティンに採用すると決めた報告がある一方で、アングルの制約がかなりきついという指摘が繰り返し出てくる。 The Magic Cafeのスレッドでも傾向は同じで、「音もなく実行できて見た目がとても良い」「サンドイッチルーチンが本当に綺麗」という評価と、「真横から見られる状況では使いにくい」「カメラ映え向きの技法では」という留保が並ぶ。 手が大きい方が有利だが絶対条件ではない、という補足もある。
つまり評価は割れているのではない。 「正面の少人数、またはカメラに対しては驚異的で、囲まれる現場には持ち出しにくい」という一つの像で一致している。
難易度と、向いている人
難易度は中級。 海外の学習報告では、片手でのカット操作の下地がある人なら習得の入り口に立てる、練習初日でもある程度の成功率が出た、という声がある。 ゼロから始める最初のスライトとしては勧めないが、「見えないコントロールを一つ本気で仕込みたい」という段階の人には手が届く範囲にある。
向いているのは次のような人である。
- 対面のクロースアップ(テーブル、バーカウンター)で正面の観客に演じる人
- SNSや動画用のカードマジックを撮る人(カメラアングルを自分で決められるため、この技法の弱点が消える)
- サンドイッチ、ライジングカード、カラーチェンジ系のルーティンを一段強くしたい人
逆に、ストリートやパーティーで観客に囲まれる状況が主戦場なら、この教材の魅力は半減する。 そこは買う前に自分の現場を思い浮かべてほしい。
仕様と入手
- 形式: ダウンロード動画(購入後すぐ視聴可・PDFブックレット付属)
- 言語: 英語(映像主体のため、手元を見て学べる構成)
- 演者: Chris Severson(Shin Lim Presentsシリーズ)
下の商品ページで、トレーラーを登録なしでそのまま視聴できます。
海外の評判は上記リンク先(Penguin Magic / The Magic Cafe)の投稿を当店で要約したものです。技法の内容や手順には触れていません。