The Hookを見て「無料の一本」で満足するか、それとも次に進むか。 その分かれ目にあるのは、たいてい値段への不安である。 1,500円あれば悪くない値段だが、当たり外れの見えない買い物に出すには十分な金額でもある。
今回はコイン・お金のマジックだけに絞り、しかも海外で実際にレビューが付いている教材だけを選んだ。 The Magic CafeやRedditも当たったが、候補の多くは店側の商品説明しか出てこず、演者本人以外の声が見当たらない。 結局、購入者の実名は伏せられていても内容のある感想が残っていたのはPenguin Magicのレビュー欄で、以下の4本はすべてそこに根拠がある。 評判が一件も見つからない商品は、値段がいくら安くても外した。 使うのは普段財布に入っているコインと紙幣で、特殊なコインを別途買い足す必要がある商品は注記するか除外している。
選んだ4本
Bills & Coins(Tybbe Master)
借りたコインを紙幣の中に折り込み、観客がその上から触って「確かに中にある」と確認する。 それでも演者が引き抜くと、コインは紙幣を貫通している。 使い終わったコインと紙幣はそのまま観客に渡して調べてもらえる。
売り文句どおりギミックレスで完全に即興という点が実務上の強みで、Penguin Magicのレビューでは「即興が求められる場面での強い選択肢になる。ただ多少の練習は要る。コインと借りたお金で何度か演じてみたが、結果はかなり満足のいくものだった」という実演報告が付いている。 星4つ、レビューは1件だが、実際に何度も使った上での感想である点は信頼していい。 価格は¥750。
Simple Coin Across(Magic Willy)
コインが4枚、片手からもう片方の手へ渡っていく。 最後の1枚はテーブルを貫通する。 コインズ・アクロスと呼ばれる古典的な現象で、動画で手順をなぞればそのまま覚えられる作りになっている。
Penguin Magicのレビューは「コイン初心者にとっては十分に良い教材で、少ない技法で練習にもなる。ただ値段はやや割高だと思う。すでにコインに慣れている人には向かない」と、良い点と物足りない点の両方を正直に書いている。 星は4つ。 玄人向けではなく、コインマジックをこれから始める人の最初の一本という位置づけである。 価格は¥750。
The Vault - Vapor(Agustin)
V字に折った紙が、目の前で本物のお金に変わる。 そのお金はさらに倍になり、そのまま観客に手渡せる。 磁石や糸は使わず、準備は1分もかからない。
Penguin Magicでは星5つ、2件のレビューがどちらも購入確認済み。 片方は「セットアップの折り方はKarl Fulvesの手法に近く、紙幣は傷まない。片付けるべきギミックは1つだけで、それものり付きスティックで30秒あれば済む。今年買った中で一番簡単なダウンロード商品」と技術的な根拠まで添えて高く評価している。 もう1件も「反応が良い、財布に直行の一本」と評価は一致している。 紙幣を1枚使って自分でギミックを作る工程はあるが、追加の道具購入は不要である。 価格は¥1,500。
Bill Teleport(Kenneth Costa)
紙幣が一瞬で別の場所へ移動する。 今回選んだ4本の中ではレビュー数が最も多く、星4.2、5件中4件が高評価である。 「とても視覚的な効果」「アイデアが素晴らしい」という声が並ぶ一方、1件だけ「生の演技では使えない。SNS向けでも、ギミックの立てる大きな音を隠すために音楽が要る。実用性に欠け、金の無駄」という厳しい評価も付いている。 評価が割れているのは事実で、それも含めて紹介する。
組み立てには数分かかるギミックが必要で、静かな場での対面演技よりも、音楽を流せるSNS向け動画の方が向いていそうだ。 逆に言えば、動画映えする「瞬間移動」の絵が欲しい人には強い候補になる。 価格は¥1,500。
向いている人
- 今すぐ人前で演じたい人: Bills & Coinsが一番手軽で、道具はコインと借りた紙幣だけで済む
- これからコインマジックを始める人: Simple Coin Acrossで基本のコインズ・アクロスを覚えるところから
- ギミックを作る手間を惜しまない人: The Vault - Vaporは評価が最も安定していて、仕上がりの粗さが出にくい
- 対面ではなくSNS用の映像素材が欲しい人: Bill Teleportは音の出るギミックが前提なので、静かな現場より動画向き
もっと探すなら
コイン・お金以外のジャンルも見るならコイン・お金のマジックの一覧から他の教材も探せる。 値段順に安いものから見たい場合は価格の安い順の一覧が近道である。
海外の評判は出典リンク先の公開情報を当店で要約したものです。技法の内容や手順には触れていません。