Noted(Jonny Ritchie)パッケージ

The Hookを無料で手に入れた後、次に何を足すか迷っている読者は多いはずだ。 ストアには1,500円以下のメンタリズム教材が何十点も並んでいるが、そのすべてが「買ってもいい」わけではない。 実際に価格帯を見ていくと、海外の販売店でレビューが1件も付いていない商品のほうが多い。 評判の裏付けがない教材を安さだけで選ぶのは、賭けに近い。

そこで、実際に海外のレビューや評者の声が見つかる教材だけに絞り込んだ。 特別な道具の追加購入がほとんど不要で、現象そのものが言葉で説明できるものだけを4本選んでいる。

観客の誕生日を、触れてもいないスマホから当てる

An Important Birthday(Jacob Pedersen)は、見知らぬ観客の年齢と誕生日を言い当てる即興のメンタリズムである。 使うのは観客自身のスマートフォンだけで、演者は一度も手を触れない。 細工した電卓アプリもフォースも使わず、簡単な暗算だけで成立する。

Penguin Magicのレビューは4件で星3.8。 「面白かった。勉強にもなった」「簡単で安い」という声に加えて、「誕生日を当てられると、種を逆算するのがほぼ不可能に感じる」という評もある。 一方で「昔からある数学トリックの焼き直し」という辛口の1件も付いている。 それでも450円というのは、試すのに十分安い。

スマホひとつで、Zoom越しの相手にも予言を見せる

Noted(Jonny Ritchie)のトレーラーより、演者がスマートフォンを手に話しかける場面
トレーラーより。ビデオ通話越しでも成立する構成になっている。

Noted(Jonny Ritchie)は、このクリエイターのデビュー作で、対面でもZoomなどのビデオ通話でも演じられるように作られている。 当店でトレーラー(1分13秒)を確認したところ、演者が終始スマートフォンを手にしたまま話しかける構成で、種明かしにあたる場面は含まれていない。 収録されているのはthe Jabberwocky、ブックテスト、もっとも簡単なACAANの3種類のルーティンで、専用アプリは不要、手元にあるものだけで演じられるという。

Penguin Magicのレビューは3件とも星5。 「実用的で無理なく演じられる」「よく考えられた効果で、どのレベルの演者にも無理がない」という評が並ぶ。

借りた本の1語を、カードの奇跡と並べて当てる

Mind Your Business Project(Pablo Amira)は、心理学を学んだメンタリストPablo Amiraが、自身の営業レパートリーから公開した2作品の教材である。 「Georgia Miracle」は、観客が背後でシャッフルしたカードを1枚選ぶと、後から思い浮かべた架空のカードと一致するという現象。 「Business Book Test」は借りた本でよい即興ブックテストで、観客が思い浮かべた単語を演者が言い当てる。 特別なスキルは不要とされている。

レビューサイトに星評価は付いていないが、実名の同業者による推薦文が複数掲載されている。 Penguin Magicでは、Luca Volpeが「ブックテストの手法だけで、この値段分の価値がある」、Aaron Vlackが「自分のプロの現場でBusiness Book Testを使っていて、とても効果が高い」と評している。

シャッフルされたカードを、記憶だけで色分けする

Memo Man(Lars La Ville)は、観客がシャッフルした赤黒混合のカードを、演者が記憶力だけで元通りに分け直す多段のルーティンである。 色分けに続けて奇数と偶数、絵札と数札、さらにロイヤルフラッシュやフォーカードの完成まで進む。 マークされたカードは使わず、借りたデックでも演じられる。

Penguin Magicには、John Careyの「昔からあるプロットを、見事な記憶ルーティンに仕立てた」、Sal Piacenteの「非常に印象的なルーティンで、本物のフーラー。自分も騙された」という評が寄せられている。 Genii Magazine 2019年10月号でも取り上げられた。

もっと探すなら

ここに挙げた4本は、いずれも海外で評判の裏付けが取れるものだけに絞っている。 逆に言えば、レビューが見つからない教材のほうが、この価格帯にはずっと多い。 値段だけで選ばず、まずは評判を確認する習慣をつけておきたい。 ジャンルを広げて探すならメンタリズムの一覧、価格だけで絞るなら安い順のストアから探せる。


海外の評判は出典リンク先の公開情報を当店で要約したものです。技法の内容や手順には触れていません。